昭和62年、娘が生後10カ月の頃、進研ゼミの赤ペン先生をした。当時の赤ペン先生は、小学生のプリントの添削と、子供のコメント欄に手書きの返事。たまに難しい質問が書いてある事もあるけど「光ゲンジの諸星君が大好きです」みたいなのが圧倒的に多かった。あと【カニまる】の絵が描けたらOK。赤い万年筆と、失敗したら消せる液が支給される。私は【カニまる】を描くのが得意だったけど、研修で仲良くなった人は、めちゃくちゃ下手で、何度もテストで落とされて辞めてしまった。結局、私も息子を妊娠して半年ぐらいで辞めたけど。
子供達が、小学校高学年になる頃、またそういう仕事が出来たら良いなと思っていた矢先、ママ友の1人がZ会の添削をしていると噂で聞いた。即その人に電話をかけて、私もZ会の仕事がしたいと訴えたら「私がやっているのは高校生の添削で、4年生卒の資格がいるねん」と、申し訳なさそうに答えた。格の違いにビックリ！軽い情報だけで飛びついて恥をかいた。あれは本当に「おこがましい事件」やったな。
