平成25年、良性頭位めまい症で仕事を休んでいた。発作のトラウマで外に出ないから、夜もすんなり眠れない。意味不明の恐怖で1晩中電気もテレビも点けっぱなしにしていた。このままでは別の病気になると思った娘が、神社の祭りに誘ってくれた。近いし一緒でならと出掛け、何10年ぶりかに金魚すくいをすることに。しかし、ポイを受け取ってから破れるまで1秒かからなかった。「何やってるの！真っすぐ入れたら破れるに決まってるやろ！」店のおばちゃんが甲高いカタコトで怒ってきた。気分転換でまさかの罵倒！私ほんまダメ人間ですわ…と心で号泣した。帰ろうとしたら「これあげるからもう1回やってごらん！」私たち以外いなかったからか、ポイを1個サービスしてくれたけど、プレッシャーのあまり、それもすぐ破った。「金魚持って帰るか？」口調はキツイけど優しいやん。大きく頷いたら袋代200円取られた。「金取るんか～い！」お陰で、その夜はぐっすり眠れた。刺激と眠りは関係あったのかも？
