昭和58年、高3の時に後ろの席だったA子と仲良くなり、そこからは学校も遊びも旅行も全て一緒、バイト以外はほぼ彼女の部屋で過ごした。失恋した時、留守中のA子の家に勝手に上がり込み、カラオケテープで「早春物語」を泣きながら歌い続けた。やりたい放題させてもらってたが、ケンカもよくした。どうやって恋人でもないA子に別れ話を持ちかけてやろうか考えた時もある。 大人になり、テレビでハイヒールのリンゴが、突然モモコに「別れよ」と言ってプライベートを全く別にしたという話を聞いた。そのお陰で、良好な関係を築くためには距離感が大事だという事に気付けた。別の子は友達と長旅をして大嫌いになったと愚痴っていたし、成田離婚という言葉も流行った。考え方も生活も違う人間が四六時中一緒にいたらムカついて当たり前。夫婦も友達も、旅行先でもどこでも時には別行動の時間が必要ということだ。ただ、ムカつきもケンカも過ぎれば笑い話。私達も今は良い関係を築けている、と思う。