90歳の母の様子を見に実家に泊まりに行った。5月から腸の調子は悪かったけど、薬を処方されて元気を取り戻していたのに早朝、バタンっ!という音で飛び起き廊下に出ると母は倒れてた。「トイレの帰りめまいがしてコケた」と言うが、そのあと寝ながら便を漏らした。しかも真っ赤!意識はあるので奥の部屋にある古いタオルを持って来いなど指示されながら汚物を拭き着替えさせた。完全トラウマ。近くに住む姉を叩き起こしてすぐ来てもらい病院に駆け込んだ。ショッピングモール内にある病院の待合室は満室だったので、自販機の前のソファーで横にならせた。姉は近くの百均をうろつきながら母に「何色がいい?」など聞いて何かを買ってきた。
「こんな深刻な時になんでラッキー池田やねん!!!」
彼女は母が【じょうろ】を欲しがってたから色を聞いて買っただけと悪びれもしないけど、待合室に入った後も何度もエコバッグから鼻を出すラッキーに笑いと怒りがこみ上げてくる。
散々待たされた挙句、大きな病院で大腸検査を受けるよう言われ、疲れ果てた私たちは1階のスーパーで食材を買って帰った。食材を入れる時、エコバッグから一旦ラッキーをガバっと取り出した姉にも腹が立つ。でも、笑えたのはこの日まで。