昭和40年に生まれ、物心ついた頃の冬の悩みは【しもやけ】。痛いのは辛いけど、布団に入ってから猛烈な痒みで眠れないのは痛みと同じぐらい辛い。足の指が赤くパンパンに腫れ、痒くて腹が立って毎晩泣いた。母が熱湯と冷水を入れた洗面器を用意し交互に足をつけさせたり【キンカン】を塗ってくれたりしたけど全く治まらず泣き続けた。その事を今、母に聞くと「あれは栄養失調」って悪びれもせず言う。私自身が少食だった事もあるけど、実際ウチは貧乏だった。母のかす汁は大根と人参、揚げぐらいしか入っていなかったし、味付けは酒粕のみ。おでんにすじ肉が入っているのは結婚して初めて知った。幼稚園ではガリガリ限定で肝油をもらっていた。遅ればせながら小4ぐらいから栄養が行き届いたようで、それから今まで【しもやけ】とは無縁。栄養と【しもやけ】って本当に関係あったのかも？
最近、母が懐かしのかす汁を作った。なんか刻んだ寿司揚げが入ってたけど久しぶりで沁みたわ。
