昭和58年、高3の時、4時間目に必ずお腹が鳴るという悲劇が続いた。私は、1番前でも良いからせめて4隅の死角希望だったのに、当時の席は教室のど真ん中。苦痛以外何物でもない。音を誤魔化すために無駄に椅子を引くも、タイミングがずれて「ギー」の後まぬけな「グ～」。それは授業前にオニギリを買って食べても治まらず、結局、席替えをするまで続いた。あんな席は、やる気のある人以外ストレスでしかない。その時、隣の席にいた女の子は賢くて、現国の中間テストで表現力が素晴らしかったと100点中102点もらってた。先生大絶賛！みんな、自分の点数が見られないようテスト用紙の右端を三角に折って答え合わせしてたけど、謙虚なその子も隠してた。レベルの違いからか、ほとんど話した事なかったけど、何年か後、友達がその子と偶然再会して声を掛けたら「○…○…ちゃん？」と、ボーっとして会話にならなかったらしい。あんなに賢かった人に一体何が？私がお腹の音に気を取られてる間、ずっと真面目に勉強してたのに、いや、し過ぎたのか？それなら音が鳴るたび「今の聞こえた～？」って何度も聞いて授業妨害すれば良かった。あれから40年、あの子はどうしてるだろう？
