昭和の女子は【子】か【美】がつく名前が多い。紀子・久美子・ゆう子・ひろ子・由美子・明美・恵・直美・真由美と友達もこんな感じで、当時の歌謡曲のタイトルも「サチコ」に「順子」。【子】は付かないけど、ミカやミキ、ユカやユキも多かった。その基本系に守られてたから、逆に目立つ【明菜】とか【百恵】とか付けられたら、ファンに石を投げられそうで嫌だったハズ。そんな古い人間だから、昭和の終わり、遠い知り合いが自分の子供に「タイソン」って名前を付けたって噂を聞いた時は度肝を抜かれた。あの有名な「悪魔ちゃん」よりだいぶ前に。キラキラの先駆けやで！でも、そんな名前、親がノリで付けてしまって、その子が大きくなった時、会社や病院で大声で呼ばれても平気だと思ったのか？子供が気の毒でたまらなかった。
あれから40年近く経つけど、今のキラキラネームの自由さに驚く。すごい当て字で、ピカチュウ・プリンセス・エンドレス・アホ・ウイッシュ・クズ・わきが・らぶほ・アマゾン・ダイソー・ちんこなど、ありえない名前続出で、時代についていけない。もう、むしろタイソンは普通なのかも。
