平成後半、友達KMがお昼に酸辣湯麺を食べようと言った。昔、三原じゅん子がダイエットのために、ラーメンにお酢を入れると聞いてから、私もずっとそうしている。だから、食べた事はないが、得意だと思った。酸っぱさのレベルがあるらしく、KMは中ぐらいと言ったので、私も余裕で同じのを注文した。ひと口すすっただけで、けたたましく咳込んだ。酢はすすったらダメ。今ならつまみ出されるぐらい、いや、その時でもかなりヒンシュクなぐらい、咳が止まらなくなった。私はゴホゴホし続け何とか食べたが、すぐ苦手科目に登録した。その後、社員食堂でも酸辣湯麺が出現したが完全スルー。友達が「食堂の酸辣湯麺はホンモノじゃないから、咳なんか出ない」と何度も言うので、渋々試してみたら、奇跡的に返り咲いた。ニセモノうめ～！
1年後、今度は娘に「辛辛魚」というカップ麺をもらった。新しいチャレンジだったが、これは辛すぎて腸が本気でダメだと訴えてきた。奇跡はそうそう起こらない。もう起こしたくもない。出来れば、これから先は、食べ物で冒険などせず、好きな物だけ食して余生を過ごしたい。
