私の親指の爪の長さは、他の人の半分ぐらいしかないけど、父も同じ形だったので、小さい頃は何とも思ってなかった。
昭和55年、中3の美術で自分の手を描く授業があった。なかなか上手く描けたと思ってた私に、当時の先生が「親指はこんな形じゃないやろ」と言いながら親指を二度見し、何も言わず去っていった。「こんな形…」オッサンの発言に深く傷付いた私は、それ以来プリントを後ろの人に渡す時も、親指を隠すようになった。
高校生になり、家で友達とマニキュアを塗っていたら、その子が私の親指に、縦じゃなく横に塗って笑い転げ、傷は更に深くなった。
あんなにコンプレックスだったのに、今は爪の形よりシミ・しわの方が気になるからどーでもいい。
ちなみに息子も同じ親指で、親子3代続いている。
