去年、孫がまだ幼稚園児だった時、娘と3人で商店街に行ったら、パチンコ屋の前に【真実の口】もどきがあり、孫は興味津々。それは、昭和28年の映画「ローマの休日」で有名なヤツだけど「これ何？あれ何？」と向かいの薬局に入っても気になって仕方がない。「あれは嘘つきが口に手ぇ入れたら噛まれるヤツや」奥に入って見たいのに何度もそこに連れ戻され「ばぁば手ぇ入れて」と言う。娘は、ここぞとばかりに買い物に集中していた。「嫌やわー！ばぁばは50年以上生きてきたから嘘もいっぱいついたし噛まれるやん。孫はまだ嘘ついたことないから孫が入れ」と言っても「早く入れてみて」と、しつこかった。孫は、私だけに冷たい。私が痛がったり、娘に怒られたりすると、めちゃめちゃ喜ぶサイコな子供。どうしても私が噛まれる所が見たいらしい。「嘘つきは噛まれへんから孫が入れろ！」と、孫の手を掴んで口に持っていったら激怒して商店街の真ん中で「ばぁばなんか大嫌い！」と叫ばれた。いつもの事だから慣れてるけど、逆に「幼稚園児も嘘ついてるんや」と悟ってしまった。
