昭和40年代、病院で「次回、注射をします」と言われ、幼稚園児だった私は、その恐ろしい告知にビビりまくり泣き続けた。あまりのしつこさに父は「注射の時に泣かなかったらお風呂セットを買ってあげる」と言ったので、何を勘違いしたのか、私は注射を打たれながら作り笑顔を見せたのを覚えてる。物欲パワー凄。
小学生になると、予防注射の順番を待つ間、打った人に「痛かった?」ってイチイチ聞いてたけど、そこまで怖くなかったし、今では血を採ったら新しい血液ができると知り、むしろ「どうぞどうぞ」状態。
最近、五十肩でヒアルロン酸注射を打っている。肩の骨の間に打つけど、これが針の痛さじゃなくて、除夜の鐘みたいなのを肩に打ち付けられてゴーーンて響く感じ。しかも毎回打つ時間(ゴーーン)が長い。先生が「大丈夫ですか?吐き気はないですか?」と聞くと、私が「大丈夫です」と、うめき声で答える。ある日、痛すぎて全身に力が入りブルブルしていたら、看護婦さんが「もう終わってますよ」と言った。ちょっと笑いながら!目を開けたら先生は離れたところで何かをしていた。恥ずかしさと痛さで、それからしばらく注射はしていない。頑張ったら誰かお風呂セット的なご褒美買ってくれないかな?