10年近く前、息子が飲み会の帰り、タクシーを拾おうと手をあげたら、その手にタクシーがぶつかって行ったらしい。どんな手のあげ方したんや？とは思ったけど、うずくまった息子はすぐ警察に電話。しかし警官との長いやり取りで疲れ切った息子は犯人のように「もう帰らせてほしい」と頼んだが「目撃者がいたから待って」と、その人を交えて更に話をして帰った。しかし、後にその目撃者が犯人だったとわかった。コワ！
ある日、家に帰ろうとしたら、マンションの前で息子とオッサン2人が立っていて、オッサン達は腰を90度に折り「本当に申し訳ございませんでしたぁ～！」と、とてつもない大声で何度も叫んでいた。幸い誰も外にいなかったけど、その声は住民に丸聞こえのハズ。なんか「もういいです」と言わせるためのマニュアルっぽくてわざとらしい。私は傍観者のふりをして1人その三文芝居を見続けた。運転手には家族がいてタクシーの仕事が出来なくなると困るからと10万円で示談させようと必死で息子を説得した。オッサンは、自分の子供が同じ事されてもすぐハンコ押すんだろうか？果たして、10万円は安かったのか、高かったのか？
