昭和56年、高1の時、近所のバイク屋さんで初めてパッソルを買った。姉は、その少し前に足を広げて乗るおばちゃんバイクを「安くするから」と買わされていた。スタイリッシュなバイクが出てきた矢先、売れ残りをつかまされるとはバカな奴。私は絶対値段になんかに釣られないと見下していたのに、18歳の時、赤いジョグを買うつもりが「黄色い方なら安くする」と言われ寝返ってしまった。そのバイクで事故した時、「これ直すなら買った方が安い」と言われ買い替えたけど、その後バイク屋の息子が乗っているのを見てしまった。でも3台も買った自称VIPは、朝エンジンがかからないと、早朝から自宅のインターホンを鳴らしまくり、パジャマ姿のおっちゃんに直してもらってた。バイク屋の犬が、おっちゃんと顔がよく似てたから、犬の方を見ながら「おっちゃん」と話しかけてた。
何10年もの月日が流れバイク屋は大きくなった。今は息子の代に変わっていて、おっちゃんもほとんど見ないし犬もいない。たまにのぞき込んだりするけど、原付って高くなったね！
