平成初期の2月、友達S子が「昼に豆まきするから子供連れて家に来て」と誘ってくれた。主催者姉妹は長崎出身。家での節分は、無言で巻きずし食べて、大人が鬼のお面をかぶって子供が豆まいて、年の数だけ豆を食べるぐらい。まき散らかした豆が、半年後に1粒だけ出てくるのは毎年笑えたけど、節分の写真も撮ってなかったし「子供が多いと盛り上がるのかな？」ぐらいにしか思ってなかった。子供は10人弱、全員集まると電気を消して、大人が「鬼は外～福は内～」と言いながら個装された小さなお菓子をまいた。お菓子の中には、チロルチョコなんかも混ざっているから、子供たちは暗闇の中、必死でお菓子の争奪戦。めちゃめちゃ盛り上がった。これが、長崎の豆まきなのか彼女たちのオリジナルなのか分からないけど、私の節分歴史の中でダントツに面白かった。
最近になって、別の友達から「節分には家族でビンゴゲームをしてた」と聞かされ、ただ自分に子供のイベントを盛り上げる力がなかったという事実に気づいた、今頃。
