昭和62年、長女が生まれた時の【初宮参り】に、私は着物に髪もセット、両家の両親も大張り切りで集まった。お宮参りの後は、地元の写真館で家族写真を撮ってもらう。赤ん坊だけのと、義母が抱くバージョンの家族写真と母が抱くバージョンの家族写真、もうお祭り。
昭和63年に息子が生まれた。1歳10か月になった娘と赤ん坊の世話は想像以上に大変。私はヘトヘトだった。お宮参りも着物なんか着てられない。おまけに旦那も指を骨折していたのでスーツなんか着る気にならない。義父スーツ、義母着物に対して、旦那ジャンパー、私ニットというやる気のない出で立ち。うちの両親が来ない代わりか、長男夫婦が2人で出かけるからと預かった長男の子供（3歳と1歳10か月）を連れて宮参りに臨んだ。写真館で息子を撮った後、家族写真となった時、預かった子供を端に置いておくのが可哀そうと思ったのか、義母が「一緒に撮ろう」と余計な事を言った。「えーーーー！」心の声が叫ぶが、嫌だとは言いにくい。仕方なく撮ったけど、出来上がった写真は、子育てに疲れ切った子だくさんの母の顔で映ってた。あの時は嫌で仕方なかったけど、今見たら結構ウケる。
