平成の幼稚園では年に1回バザーがあった。使わない引き出物などを出したら、それを役員がジャンルに分けて出品する。ウチはマンモス幼稚園に通わせてたから品揃えが充実してた。ただ、保護者の数もハンパなかったから各教室の前には長蛇の列。それでもブランドの食器やワイングラスをゲットできたら気分はウッキウキ。当時はバザーのチラシが家のポストに普通に入ってた。友達と2人で行った会場では、タオルハンカチ10円レベルのお宝がザクザク。段ボールに突っ込まれたハンカチに、ネズミが餌にたかるように群がった。アナスイのサングラスまでゲット。置き方は無造作だけど、確実にお宝が隠されているのを確信した私たちは汗だくで商品をほじくった。あまりの熱気で、友達がまだ会計を済ませてないハンカチで顔を拭いてたのを覚えてる。主婦が1日中遊べた戦場は、孫の幼稚園では1回もなかった。役員が大変だからだろうか？私は子供が小学校の時、役員で1日中かき氷を作ったけど楽しかった記憶しかない。前日に商品を選ばせてくれる特権付きならタダで手伝っても良いとさえ思う。でも、令和は結婚式の引き出物もオシャレになったし、もし使わなくてもメルカリやセカストに売っちゃうか…。
