この世に生まれて56年、ずっと豆・豆製品が苦手。グリンピースが特にダメで、喫茶店でピラフを食べる時は、芸術的に美しくよけていた。
昭和61年に結婚してすぐ、義実家に1人で行った時「残り物しかないけど、お昼食べていき～」と、どんぶり鉢にてんこ盛りの、豆ご飯を出された。私は猛烈に青ざめたが、嫁1年生として、まずコイツを制覇しなければ！と思い、無言で、豆ご飯を飲み込み続けた。後で聞いたところによると「小さい茶碗を横に置いたのに、あの子、どんぶりのまま食べていたで」と言われていたらしい。ほぼ白目だったので、そんなもん見えてない。恐怖のあまり、義母の分まで食ってしまった。
子供が中学生になる頃、三度豆の天ぷらは美味しいよと、ママ友がわざわざ作って持って来てくれたけど、雑草の味がして食べられなかった。今は、さすがに残しはしないけど、決して苦手を克服したわけではない。
