平成24年、家族6人で参加したバスツアーでの夕食。大広間で仲居さんが次々に料理を持ってきてくれたけど、1つ1つが少なく感じた。「これじゃ、20代の子達には足りないかも」と思い、全皿1粒残さず食べろと指示して自分もそうした。お陰で、なんとかお腹も落ち着いたと思ったら、終盤になって肉やら魚の丸揚げなどがバンバン運ばれてきた。食べきれないと思った両親はすかさず息子のお膳に魚を置いた。娘も私もちょっと箸を付けたけどもう限界。息子に手伝ってもらおうとしたら、近くの「揚げ物なんて食べられない年配たち」が次々に息子のお膳に魚を置いていた。しかも大好物でもないのに「食べて」じゃなく「あげる」と言って！置いて良いのは身内限定やで！そして、最後にご飯が配られた。これは、いつも思うことなんだけど、ご飯は美味しいおかずと一緒に食べたいから最初に出してほしいよ。結局、息子はお膳の周りに置かれた大量の魚に、半泣きでギブアップした。旅の内容は全く覚えていないが、大きな魚の丸揚げを、見ず知らずの人に押し付けられ、息子が顔を引きつらせた事だけは家族全員が鮮明に覚えている。
