昭和53年、中学校に入学し1番後ろの席になった私は隣の席の男子2人と仲良くなった。休み時間やプライベートで遊ぶわけではないけど、授業中に3人でくだらない話をする事が楽しすぎて、そのためだけに学校に行ってたと言っても過言ではない。ある日、私は風邪をひいた。勉強やクラブはどうでもいいけど、あの会議だけは出席したい。私は鼻水を垂らしながら学校へ行った。お楽しみの授業中、クスクス笑いながら私たちは小声で喋っていたが、面白すぎて思わず吹き出してしまった。その時、「パチン!」という感覚と「ぎゃー」という男子2人の悲鳴と笑いの混じった声が響いた。私は笑った時、鼻ちょうちんを爆発させてしまったのだ。思春期の女子が男子の前で何色かもわからない鼻ちょうちんを・・・。
その後、席替えがあって私たちは解散したけど、あれは本当に恥ずかしかった。誰にも言いふらさなかったあの2人は良い人だったと思う。