昭和50年、小3の時、体育の授業でドッジボールをしていた。当時は、どんなに暑くても気温30度にもならなかったし、今と比べたら全然マシなんだけど、その頃にしたらすごく暑い日だった。チャイムが鳴り授業が終わる頃、私の目に異変が起きた。人が真っ黒、周りが真っ白に塗りつぶされて、景色が突然モノクロに。近づいてきた友達を声だけで認識し、手を洗いに水道まで行ったけど、友達は目も口もなく真っ黒、完全に影。蛇口も勘だけでひねりジャブジャブ顔を洗った。先生に、この事をどう説明して良いかわからず、とにかく机まで行き、話しかけてくる友達に「ちょっと眠い」と言い、そのまま机につっぷした。しばらくして目を開けてみると、すっかり元に戻っていて嬉しかったけど、それまでの間、本当に不安しかなかった。貧血とかはあったけど、あんなモノクロ体験は、人生その1回だけで謎のまま。あれが光化学スモックの被害だったのか?