平成5年、ひらかたパークへ行き、娘と私と私の姉でお化け屋敷に入ろうとした。小1の娘は、最初怖がっていたけど「４人掛けのトロッコに乗って行くから目をつぶってても出口に着く」と言ったら渋々ついてきた。娘は姉と前に乗ると言ったので私は後ろに１人？想定外。私もそれほど得意ではないのに。トロッコが暗闇に入っていくと私は猛烈に怖くなってギャーギャー騒ぎ出した。「ごわい～～だすげで～～！！」２人は振り向いてもくれない。１人パニックになっていたその時
「ゴロンゴロン！」
抱えていたバッグが転がり落ちた。トロッコは構わず走り続け、違うパニックが私を襲った。お化けに財布パチられる…。「かばん落としたかばん落とした！」。現実に引き戻された私は暗かろうが、ろくろっ首が出てこようがひたすら「かばん落とした！」と叫び続けた。できたらトロッコを止めてもらって自分で降りて取りに行きたいぐらいの勢いで。やっと終わって係員さんに伝えると一瞬で探して持ってきてくれたが、あんなにお化けが怖くなかったのは生まれて初めて。
