平成10年頃、中学生の娘と自転車で買い物に行った帰り、娘のタイヤが急に内臓が飛び出るみたいにブクブク膨らみだし、大きな発砲音と共にパンクした。タイヤが変形し始めた時から、娘はパニックになり、最後の「ぱ～～～んっ！」という音でぶちキレてしまった。あまりにデカい音で恥ずかしかったのと、このぺちゃんこの自転車を引いて歩くのが嫌で「もう！これ捨てていく！」と、今にも手を放そうとしたので必死の説得を続け、そのまま一緒に引いて帰った。
私はこの光景を昭和54年にも見たことがあった。遊んでいた友達のタイヤが急に膨らんで破裂した時と全く同じ。当時中学生の私たちはお金もなく、近くに自転車屋もなく、親も働いていて不在だったので、どうすることもできなかった。友達の「ぶっつぶれる～っ！！」と何度も絶叫する悲壮な声は今も耳に残っているぐらいだから、それに比べると親が隣にいた娘はマシな方だったと思う。
そういう私の自転車も最近いきなりの発砲音をとどろかせ、一瞬ヒットマンに撃たれたのかと思った。心臓に悪いから、なんとか回避する方法を教えてほしい。
