昭和61年6月に結婚し、お盆休みに挨拶回りをすることになった。義父は徳島、義母は愛媛。徳島の家は普通だったけど、義母の実家は、ハイジが住むような、山のてっぺんの一軒家だった。洗濯機を借りた時、2層式だったので途中水を止めようと「お義母さん、蛇口どこ?」と聞いたら、親戚中に爆笑され「そんなもんあるか!」と言われた。生活の水は全て山の水。お風呂は五右衛門風呂、裏で薪をくべ、手動の扇風機みたいなので風を起こした。初めての田舎らしい田舎にハマり、それから夏休みの度に行き続け、子供たちも私も貴重な体験をさせてもらった。祖父母が亡くなり、家は長男、長女の義母は向かいの土地をもらい、義父がそこに家を建てた。息子は、そこでタヌキをBB弾で撃ちたいと言って怒られていたけど、タヌキどころかウサギもイノシシも見たよ。今は、その義父母も亡くなり、別れた旦那が住んでいるとかいないとか。孫にも田舎体験させてやりたいけど、地図を見ても思い出せないし家がまだあるのかも分からない。
写真は当時の竹を切って作られたガチの流しそうめん風景。超楽しかった。