昭和47年、森昌子のデビューシングル「せんせい」が発売された。彼女は、当時誰もが憧れた「スター誕生」の初代グランドチャンピオン！デビューが決まってから、例のショートヘアにされたそうだ。私なら、事務所にあの髪型にしろと言われたら躊躇するだろう。根性があったからこそ、花の中3トリオの中で1番ロングランな大物歌手となった。当時7歳だった私は、その歌をよく聞いていた。ただ7歳。「幼い私が胸焦がし～♬」の、焦がすの意味が理解できず、火事で胸が燃えたと本気で信じてた。「慕い続けた人の名は～♬」これも当然理解できないので私は流れから勝手に「死体見つけた人の名は～♬」と、編集して口ずさんでいた。小1にとって、この歌は火事で胸が燃えて死んでしまった生徒を、先生が見つけてくれたというアホな解釈しかできなかった。あれから50年、胸を焦がすという意味はわかったけれど、今度は胸の焦がし方を忘れてしまったようだ。
