平成28年、父が亡くなり しばらく実家に泊まってた。元々物が多い年寄り夫婦の家、着ない服も使わない食器も、この際まとめて整理しましょう。タイミングよく不用品引き取りの電話がかかってきた。母は、ひな人形を引き取ってもらえるか聞いたら「外国の方が喜ぶので買取してます」と、答えたのを聞いて、父が買った茶器や、すずりなんかもガサガサ引っ張り出してきた。すぐ男の子がやって来て、ひな人形を見せてる間に年令を聞いてみたら「26です」と答えた。「うちの子より若いな～」と言ったら、その発言に気を悪くしたのか「僕は、こう見えて部長を任されていて、今も50万の取引してきたところです！」と、領収証を見せてきた。そして最終的に宝石類はないかと執拗に聞いてきたけど、母は「ない」の一点張りだった、偉い！私もずっと冷めた顔で見てたから男の子は諦めて帰った。っていうか、ひな人形置いていったやん！嘘つき！調べたら宝石出すまで居座るケースもあるらしいからホントに帰ってくれて良かったけど、それから実家の固定電話は永遠に留守電のままにしている。
