落語をやっている友達A子の息子が出てるYouTubeを見せてもらった。「夢たまご」という、色付きのゆで卵を買って食べたら「明晰夢（めいせきむ）」を体験したという話だったけど、この年になって初めて明晰夢って言葉を知った。
それと同時に昭和53年、中1の時にソレを見た事を思い出した。
ある日、学校で1番怖かった鬼教師が「6時間目が終わったら職員室に来なさい」と友達伝いに言ってきた時、私は恐ろしさのあまり廊下で捕まったらお終いだと1階の教室の窓から逃げて帰った事がある。その夜、見た夢は捕まる所から始まった。「なんで逃げたんや！」「怒られる事わかってるやろ！」「職員室に来る気なかったんか！」「お前、何してんねん！」めちゃくちゃ怒号を浴びせられてる途中「ひょっとして、これ夢ちゃう？」と思った。でも、気づいたからって反抗しようとは思わない。夢でもホントでも、怒られたら怖いし反発してシバかれても嫌だし。一晩中怒られ続け、もやもやした最悪な気分で朝を迎えた。それが最初で最後の明晰夢だったけど、どうせ夢だと分かるなら、もっと良い夢の時が良かった。
