昭和40年生まれのブログ

この世に生まれて半世紀を過ぎ、好きだったテレビ・音楽・マンガ・芸能人のコト、面白かった出来事なんかを振り返っていきたいと思いました。飽きっぽい性格ゆえに内容はブレブレですが…。母S8,姉S35,娘S62,息子S63,孫H27年生まれ。

姉弟げんか

  昭和63年、息子が産まれた時、産婦人科に来た1歳10カ月の娘は、赤ちゃんを抱いている私を見て後ずさりした。今思えば、指定席を奪われたあの日から娘の意地悪が始まった。弟の物は私の物、私の物は私の物。なんでも取り上げては大げんかの毎日。

ある日、実家で娘がプラスチックのラーメン鉢をかぶってたら、息子も当然ながらかぶりたがった。ただ、何となくかぶっただけなのに、弟が欲しがったから絶対に譲らない。その時は、仕方なくザルをかぶらせ泣き止ませた。この2人はアホですか?しょーもない物でも1度取り合ったら戦争が勃発する。 ウチの母はクリスマスごとに、お菓子の入ったブーツを贈ってくれていたけど、その年だけは2つ共赤だった。娘は迷わず大きい方を取った。先に取られ納得がいかない息子は取り返し、壮絶な喧嘩が始まった。私は母に電話をして、どちらがどちらのか、この子達に言ってほしいと言ったけど、2人ともギャン泣きで、お互いの声も聞こえない。息子はお菓子をあまり食べないので、結局最後は娘が全部食べるんだけど、贈ってくれた人の心をボキボキに折っても戦い続けた。あの日、娘が息子のこめかみをひっかいた傷は30年経っても残っている。母はめげずにブーツを小学校卒業まで贈ってくれたけど、あれからは付箋で名前が付けられていた。