89歳の母が風邪を引いた。「今から行く」とメールをしたのに、返信の仕方が分からなくなったらしい。熱を測ったら38度！「熱あるやん！」「え、普通やん」って、ついにボケたか？食欲もない母に「入院したら一生出てこれへんで」と無理矢理ご飯を食べさせ薬を飲ませた。熱は下がったけど夜になると咳込んで、しかも痰が切れなく、聞いてるこっちまで苦しい音。激しい咳の後、真っ暗な部屋でベッドに座る、電気を付けポカリを飲ませる、横になる、電気を消すを一晩中繰り返してたら目覚ましが鳴った。「パパ起きて、私起きられへんわ」母は死んだはずの父と話してた。怖っ！しかも、買い出し行ってる間に風呂入るから、夜はまた咳の嵐。治す気ないし、この年だしお迎えが来てもいい頃だと言う。何のために痛い腰引きずって来たと思ってるねん！次の日は、介護センターの人が朝から来ると言てるのに、掃除機をかけてる間に毛染めをし出した。今それ必要？草笛光子を見習え！仕方なくシャワーキャップに帽子をかぶり、パジャマの上からブラウスを羽織ったホラーな姿で介護の人を迎えた。平成5年に流行った高橋真梨子の【はがゆい唇】の歌詞に「他人なら優しく出来ても 恋はエゴイスト」とあったけど、恋だけじゃない。家族でも、久しぶりなら優しく出来るけど、ずっと一緒にいたらエゴイスト。自分も早く治す努力してほしい。
