89歳の母の畳みかけるような一方通行の会話は、私たち姉妹の体力を著しく消耗するので、ライフが０になった時は寝たふりをすると決めている。が、しばらく話し続けて寝ていると知ると、よたよた起きてきて毛布を掛けにくる。夜中に咳を1回でもしたら、何時であろうがエアコンを付ける音がする。基本は世話好きということは知ってるけど、もうそんな事しないでほしい。高齢サポートセンターの人が来た時、補聴器を拒否するから会話が成り立たないとチクってやった。「1回だけ聴力を調べに耳鼻科に行きましょう」「年寄りが、そんな事で病院に行ったら医者が迷惑する」って。医者に気を使うより私たちに気ィ使え。新しいファンデーションを持って行くと、私のはいいからと言いながら、しっかり塗りまくってる。それはいいけど私のチークまで取られた。眉カットのハサミを息子がプレゼントしたら、行くたびにやってやってと。このハサミ、自分でしないと手が逆になって非常にやりにくい。補聴器もしないのに、女子力だけは一丁前に高い頑固ババアめ。眉毛ボーボーでも会話が成立する方がよっぽどいいと思うけど。
