昭和55年、私が高1の時、母が初めてチーズケーキを買ってきてくれた。母はパン工場で働いていたので、普段から食パンに菓子パン、誕生日にはバカでかいホールケーキを買ってきてくれた。でも、チーズケーキは生まれて初めて。なんじゃこりゃ～！ふわっふわで激ウマで、これはケーキでいいのか？もっと高貴な「チーズ・フランソワ・ド・ジャルジェ」でも誰も文句なんか言わないよ！1ホール1人で食えと言われれば1気飲み出来そう。まさにカルチャーショック。今のは砂糖控えめになり、あれほどの感動はない。バスチーもあの時の衝撃には敵わない。パティシエにお礼を言っとけば良かった、工場だけど。
小4から母がパート出たため、私は毎日、ご飯とは別にパンをガツガツ食べ続け、高校時代には胃も顔も「私史上最大級」に成長していた。大人になって偶然、叔母に会った時、レギュラーサイズに戻っていた私を見るなり「あんた病気か？」と聞かれたが、あの頃の食欲と大きさの方が病的だったと思うんだけど・・・。
