昭和58年、高3になり進路を決める時期がきた。当時は就職組も多かったし、私もそのつもりだったけど、いつの間にか短大希望に。結局、短大で何かを学ぶどころか遊べるだけ遊んでたので、お金を出してくれた親には感謝と懺悔しかない。仲良しのA子も短大に、N恵は就職希望になった。一足早く就職活動を始めたN恵。私は、面接の前日にデカい声で「万歳三唱」をしたが、惜しくもダメだった。2回目も同じように「万歳三唱」をしたがダメだった。他の友達も1回で決まる人は少なかったけど、N恵は焦りを見せていた。半泣きで「なんでだろ…」と。3回目の前日、いつものように学校で「万歳三唱」をして激励しようとしたら「もう、それ止めろ!」と彼女にシバかれた。私の「万歳三唱」は縁起が悪いらしい。自分的に不完全燃焼だったけどN恵の就職は決まった。それから40年、私は人のために、余計な「万歳三唱」はしないようにしている。