昭和のテレビは1家に1台が普通の時代。だから、夜中のテレビを堂々と観れるようになったのは昭和61年に結婚してから。土曜日の深夜バラエティー「おとなのえほん」は、本当に大人にしか観られないお色気番組だった。確か、新しいアダルトビデオの紹介なんかやっていて、姉しかいない私にとって、これはもう未知との遭遇。黒木香が全盛期でわき毛を見せてた。CMも「もしもしピエロ」や「白いチャペル」とか、ラブホテル系を平気で流してた。「渓山閣」のCMは「カメ、カメカメ、亀岡行くな～ら 渓山閣～渓山閣～こんなこ～と こんなこと こんな事～してもえ～んかい(宴会)」っていう変な歌を歌いながら踊るカメのコスプレのオジサンと水着のお姉ちゃん。「こんな事ってなんやね～ん！」って気になって仕方なかった。今は普通の温泉旅館っぽいけど、あの時どんなもんだったのか見ときたかった。今は子供部屋にもテレビがある時代だけど、夜中まで頑張って観ても、あんなエロくてバカバカしいテレビはやってない。
