平成になって、調子が悪い日が続いた。起きたら咳が出でずっと微熱がある。とにかくしんどい。上の子の幼稚園の送り迎え以外はずっと寝ていた。病院に行っても風邪薬をくれるだけでちっともよくならない。初めての家庭訪問の時でさえ、流しには洗い物がてんこ盛りにたまっていた。見かねて、義母が自分のかかりつけの医院を紹介してくれた。レントゲンを撮って肺に影があることが分かり、大きな病院で検査することになった。
念のため薬を処方しますと白い粉薬をもらった。薬は劇的に効いて、びっくりするほど元気になった。2週間の検査入院中も、久々に子育てから解放された私は近所の商店街まで毎日遊びに行っていた。
結果は結核だったが結核は困る。心無い人に「伝染病」だと村八分にされたら子供達がかわいそうだ。他の言い方はないのか?先生に相談したら「感染の心配はほとんどないので抗酸菌と言ってください」だが、心配するほど心無い人はいなく、村八分にはならなかった。
あの「白い粉薬」は本当にすごかったので、今でも調子が悪い時、何とか処方してもらえないかと思う。