息子は大きな声が嫌いだ。離れた部屋にいるのに、昨日テレビの音がうるさかったとか言われるので、夜は音を5～6に下げて観ている。多分耳がオスマンサンコンの視力より良いんだと思う。ニート中だから、ここは気を使わなければ。でも彼との会話で「嘘～！」と言ったり、びっくりして悲鳴をあげても本気で嫌がられる。
今年最後のキャンプの時もそうだった。孫と花火をしていた時、モスラ―並みの蛾が近寄って来て私の頭にワンバンした。「ぎゃ～～～！！！」
「声、大きいねんっ！」舌打ちされる勢いで怒られた。「あんたも頭に虫が乗ったら絶対叫ぶやろ！」私は反論したが彼は不機嫌だった。
帰りの車で息子が「カメムシの臭いがする」と言い出した。そういえば、着いた時、ドアにカメムシくっついてたな～。信号で止まった時、彼は日よけ部分を開けた。
「ぐぅあ～～～～～～～～～～～～～～～～～っ！！！！！」裏にカメムシがついていた。後ろに乗っていた娘はカメムシがいる振りをして、わざと叫んだと思った。それほど大げさな雄叫びだった。私は爆笑しながら「ほら、叫んだやん」と言ったが彼は「他人がいない時は良い」と、自分ルールで押し切った。
