隣駅の商店街の肉屋さんは店先で揚げたコロッケを35円で売っている。隣駅と言っても滅多に行く事がないから、この前行ったのも確かコロナ前だ。「5個下さい」と言ったら、オバちゃんがプラスチックの容器に揚げたてを入れながら「175円」と言った。やはり激安!200円渡したら25円お釣りをくれたけど、受け取った釣銭ににパン粉がいっぱい付いていた。オバちゃんは揚がったコロッケを素手で容器に入れ、その手でお金も扱っていた。ビニール手袋もしていない。脂ぎった手で、容器に紙を巻き、輪ゴムで止め、袋に入れて渡してくれてた。娘にあげようとしたら「気持ち悪!」と拒まれた。清潔か不潔かと言えば超不潔だ。でも、嫌いじゃない。昭和40年代、母の買い物について行って、帰り道にコロッケを食べていた事を思い出す。令和の貴重な昭和コロッケ、値段もオバちゃんも出来たらそのままでいてほしい。