平成17年、派遣会社に登録して婦人服販売をするようになった。通勤時間を入れ1日10時間以上立っていたせいか、足が劇的に臭くなった。テレビで10円玉を靴の中に入れると良いと知り、やってみたが10円玉は負けてしまった。「女」の称号をはく奪されてしまいそうな臭いだ。歓送迎会などがあると、店は座敷かテーブルか聞くようになった。当時息子は高3で、仕事帰りに電話するとスーパーまで来てくれて荷物持ちをしてくれた。その日も、ここぞとばかりに買いだめをした。帰って私が先に家に入った。息子は後から袋を抱え入ろうとした。すると
「おかん！やばい！今買った納豆腐ってる！」と、真顔で叫んだ。「・・・ゴメン、多分私の足・・・」一生懸命働いてる私の足を腐った納豆扱いするなんて、もう笑うしかなかった。それからは朝に８×４を足に振りかけてから出勤した。意外と効果はあった。 今はニートだから腐った納豆臭はしないけど苦い思い出。
