昭和40年生まれのブログ

この世に生まれて半世紀を過ぎ、好きだったテレビ・音楽・マンガ・芸能人のコト、面白かった出来事なんかを振り返っていきたいと思いました。飽きっぽい性格ゆえに内容はブレブレですが…。母S8,姉S35,娘S62,息子S63,孫H27年生まれ。

唇のしこり

 平成3年、娘が6歳の時、下唇の内側にしこりが出来た。医者に診てもらうと「大した事はないと思うけど、気になるなら市民病院で切ってもらいましょう」と言われた。紹介状を持って市民病院で受付を済ませると「お母さんは待合でお待ちください。終わったらアナウンスします」と言われた。最初の病院で、ちゃちゃっと切ってくれたらよかったのに大げさやな~。注射の時みたいに、押さえとかなくていいのかな?などと考えながら雑誌でも読もうと手に取ったら、あっという間に呼び出された。私は言われた通り5階に向かった。明らかにそこは手術室。足で開ける扉をひとつ開けると、もうひとつの扉が踏む前に開いた。そこから、裸に白い割烹着を着て、給食当番みたいな帽子をかぶらされた娘が大泣きしながら飛び出てきた。そして、サルも顔負けの跳躍力で私に飛びつき、肉を掴んで離さなかった。恐怖のあまり、手術室で大暴れしたそうだ。医者は「もう少しお姉さんになってから、考えましょう」とあきれ顔で私たちを見送った。その後、しこりは切り取られる事もなく、いつの間にか消えていた。何のために。